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トリを想い、環境を想い、人を想い続けたハイテムの歴史。

代表取締役社長 安田 勝彦(Yasuda Katsuhiko)

マイナスから始めた事業。
ただ、技術の向上だけは諦めなかった。

1972年、私は今とは全く違う分野の化学会社に勤めていました。ところが、私のとある先輩から「これからはあらゆるものが自動化される時代。養鶏場も自動化される。」という話を頂き、依頼を受け、その方と共にファームオートメーション事業を手掛ける事となったのです。当時私は35歳。鶏の知識が全くない私にとっては、ゼロからのスタートというよりもマイナスからのスタートでした。

農場のオートメーション技術というのは自動車産業と同じで、アメリカ・ヨーロッパから生まれた技術です。よって、事業を立ち上げたばかりの私達はまず、アメリカの企業と提携するところから始めました。当時の日本にはまだ普及していないオートメーションシステムでしたが、提携することでその技術を獲得。ノウハウを自分達のものにするまで大変な苦労もありましたが、なんとか技術的な部分では競合企業に負けないレベルにまで到達させることが出来ました。

事業を立ち上げて10年。日本国内において、徐々にオートメーションシステムが普及されはじめます。そして当社も飛躍的に業績を伸ばしていきます。その大きな要因が「環境問題」です。今でこそ省エネや、資源・エネルギーのリサイクルなど環境に配慮した技術が当たり前となっていますが、当時はその黎明期。当時の当社はアメリカの企業と提携していましたが、環境対策に関してはヨーロッパの企業が先駆けて研究していたため、ヨーロッパの企業とも提携しました。これにより当社の技術は更に独自の進化を遂げます。例えば卵を傷つけずに生産し自動的に集める技術もそのひとつ。そもそもヨーロッパでは、卵を消費する時に洗うことをしません。それは日本と違い、気温が低く、雑菌が繁殖しにくい環境にあるからです。一方、日本は高温多湿な気候。消費する前には卵を洗う必要があります。ですが、卵を洗うと表面の保護膜がなくなり、どうしても傷がつきやすくなってしまう。そこで当社は、ただ提携を組むだけでなく、独自に研究開発を進めることで、卵を傷つけずに生産し自動的に集める製品を生み出したのです。こうして、より高い技術力を確立し、より国内の需要にマッチした製品を開発することで、当社の業績は飛躍的に伸びていきました。それが今日へと繋がっているのです。

海外展開にかける想い。ハイテムの挑戦。

国内で業績を伸ばし続ける当社は、海外へと目を向けます。ベースは海外から取得したオートメーション技術。まずは海外向けに製品を「売る」のではなく、海外に製造拠点を設けることで生産コストを抑える狙いがありました。これはその先に海外の市場へ打って出るための布石でもあります。

そもそも養鶏をはじめとした農業全般に言えることとして、「どこで利益を作っていくか?」という大きなテーマがあると思います。農作物を作って売るという商売は、当然ながら常に需要があり、市場価格が安定的である一方で、薄い利益の中で農場を経営していかなければならない現実もあります。ですから、私達の製品に対する価格の要望も非常に厳しいものがあり、私達としてもなんとかしてその要望に応えていかなければなりませんでした。そこで少しでも製造コストを抑え、少しでも安く製品を提供するために、中国に生産拠点を設けたのです。研究・開発・設計は国内、製造は中国という体制を構築したことで、コストメリットも生まれ、より多くのお客様の需要に応えられるようになりました。

このような体制が出来たことで当社は国内だけでなく、海外の市場への足掛かりを得ることが出来ました。今では実際に、中国そして東南アジアへ販路を拡大させています。

当社は「養鶏場のオートメーション」というニッチな市場で国内シェアの6割を誇り、間もなくシェア7割というところを目前に控えて励んでいます。先ほどもお伝えした通り、私達は1972年に事業を立ち上げ、このように国内のシェアを伸ばしてきました。そして今、中国でかつての日本と同じように農場のオートメーション化の波が到来してきています。そこで私達が目指すのは、中国の市場で10%のシェアを勝ち取ること。中国の市場規模でいう10%は、日本国内の市場の100%に相当します。

また、東南アジア圏でも同様に10%のシェアを勝ち取り、日本・中国・東南アジアで当社の売上がそれぞれ3分の1になる戦略を進めています。先ほどもお伝えしましたが、養鶏という産業は安定して利益が得られる産業です。よって、私達のビジネスも同様に安定して利益が得られることでしょう。ひいては当社で働く社員の安定にも繋がっていきます。お客様に喜んで頂ける仕事をし、その仕事で社員の暮らしも良いものになる。それがハイテムの目指す姿なのです。

ハイテムが「アジアナンバーワン」を
実現するために求める人物像。

仕事において一番大切なのは、取り組む姿勢だと私は考えています。具体的に言うと、「気づき」・「気遣い」・「心意気」この3つが重要なのではないでしょうか。当社では今述べた3つの言葉の頭文字をとって「3K」と呼んでいます。この「3K」に裏付けされた仕事に対する姿勢を当社は重視しています。養鶏というニッチな分野でシェアの拡大を目指す当社ですので、特別な知識や能力が必要なのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、能力も必要かもしれませんが、何よりも仕事に向かう姿勢が伴っていなければ、良い成果は達成できないと考えています。当社の朝礼では、「仕事の成果=姿勢×熱意×能力」を合唱しています。なによりもまず姿勢が大事なのです。

最後になりますが、卵は人々の生活に欠くことのできない重要な自然健康食品です。その卵を、衛生的かつ効率的に生産するため私達のオートメーション技術もまた欠くことができないものと言えるでしょう。その技術でハイテムは、今まで「日本一」。これからは「アジア一」を目指しています。そんな私達と共に情熱を傾けてくれて、誇りを持って仕事に取り組んでくれる方を望みます。ぜひ、一緒に良い仕事をしましょう。